2023ベスト | taizooo
タイムトラベラーの冒険 2023
3,634曲、67,353分
今年はなんというか、昨年とは全然違ったので、どうやってベストを編むのかなー、という感じ
spotify の再生時間は昨年とそんなに変わらないけど、音楽との向き合い方は全然違った
> 「私」に侵食してくる「公」に余白がどんどん削られていく感覚、千々に乱れ粉々になる毎日 2023年を探す
『今週末のプレイリスト』とは、
毎年、音楽については文字通りのベストっぽい雰囲気のなにかについて考えるんだけど、今年はそういう気分ではなかった
ということで、2023年に聴いた「一年前の『今週末のプレイリスト』の一曲目」から10曲選んだ
「一年前の『今週末のプレイリスト』の一曲目」とは、
まずは2022/12月から2023/11月までに聴いた「一年前の『今週末のプレイリスト』の一曲目」52曲分をプレイリストに突っ込んで、そこから10曲を厳選した
選曲したのは、2023年の自分
「今年の『今週末のプレイリスト』」を掘ってしまうと、これから毎週、一つずつ聴いていく予定の「一年前の『今週末のプレイリスト』」を先に聴いてしまうので、未来に影響を与えたくなかった
ということで、いままでと全然違うアプローチにしてみた
2021年に『今週末のプレイリスト』に組んだ曲の中から、「2022年の『今週末のプレイリスト』の一曲目」に選ぶ
2023年に聴いた、その「一年前の『今週末のプレイリスト』の一曲目」52曲から10曲を選んだのが今回のプレイリスト
言い換えると「2021年の自分がプレイリストに突っ込んだ膨大な曲の中から、2022年の自分が「コレだ」という一曲を52曲選んでいて、2023年の自分がその52曲の中からベストテンを選んだ」ということ
タイムマシーン、タイムトラベル、タイムトラベラー
「未来に影響を与えてしまった」とか、「未来に影響を与えたくない」とか、完全にタイムトラベラーのコメントだった
『 今週末のプレイリスト』は「過去」と「現在」と「未来」をつなぎ合わせるタイムトラベルだ
ということで、以下、コメントとか
Untitled (How Does It Feel) | Kan Sano
Descending | Sam Wilkes
> W まさにそのとおり、僕たちは「音楽」を演っている。
Love Is Everywhere | Pharoah Sanders
その流れで翌週のプレイリストで
ファラオ・サンダースの Love Is Everywhere を選んでいた
東京ブロンクスにサンプリングされているので
その1年後の2022年に戦争が始まって、
という感じで呪いにかかっている
『 今週末のプレイリスト』は、未来に向けての「呪い」(ノロイ、マジナイ、まあなんと呼んでもいい)でもある
Ryoanji | John Cage
ジョン・ケージ、2021年にひたすら掘っていて、このオーケストラ・ワークスはすごく気に入っている
たぶんオーケストラが好き。オーケストラが、というか、たくさん人間がたくさんの楽器を鳴らせているのが好き
もう最近はこういうの全然聴かないんだけど、このRyoanjiの最初の一音が鳴ると、グっと来る感じがある
Sonnets / Unrealities XI | Bjork
最初に聴いたのはアイスランドのThe Hamrahlid Choirの合唱だったので、完全にクラシカル・ミュージックとして聴いた
Horse Sings from Cloud | Pauline Oliveros
ポーリン・オリヴェロス、Deep Listening の旗手とかよくわからないんだけど、オレ的にはイカしたアコーディオンの人
この曲はタイトルもカッコイイ
アコーディオン、オルガン、チェンバロ、みんな同じ種類の楽器だと思っている(音とというか響きがな)
Cuckoo is cooing, lifeless in a world of misery | Lucia Nimcova
> DILO は、1939 年に赤軍がリヴィウに侵攻したときに廃刊になったウクライナの重要な独立日刊紙にちなんで名付けられました。DILO の 4 つの長いトラックはフィールド レコーディングを歌でぼやけています。 洗練されていない、特権的なプライベートな世界を垣間見ることができます。 夏の暑さの中で犬の吠え声や昆虫の羽音が聞こえると、ハーディ・ガーディやヴァイオリンの爆音が漂い、あるいは田舎の雑音に乗って物悲しい歌が静かに舞い上がり、カッコーについての何気ない悲惨な歌詞が添えられている。 悲惨」とアルバムのブックレットに訳されている。 lucia nimcova / dilo
たぶんバルトークとか聴いていたときにルーマニア民謡も聴いてて、そのとき Spotify におすすめされた。このときフィールドレコーディングにも近づいてて、そういう感じ
Mikrokosmos Vol.6 No.148-153 | Bartók Béla
ということで、バルトークのミクロコスモス、ピアノの練習曲らしいけど
最初から最後に向かってどんどん高度になっていくらしいけど、これは一番最後の曲
そしてこの演奏はバルトークの奥さんの演奏
> 148~153.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲 ブルガリアン・リズムはブルガリアの民謡にしばしば使われているリズムを指す。1小節内で、八分音符を不平等な単位にわけて奏するものであり、これはすでに113番と115番に登場している。また、《第五弦楽四重奏曲》の中央楽章でもこのリズムがでてくることは有名である。 この曲は、女流ピアニストのハリエット・コーエンに献呈された。バルトーク自身も、ブタペストの演奏会でこの曲を弾いている https://enc.piano.or.jp/musics/915
Liza Jane | Nora Brown
ノラ・ブラウンも民謡の流れで聴いた。フォーク・ミュージックを介して、クラシカル・ミュージックとポップ・ミュージックが地続きでつながるんだよ
Kogi | Jacob Mann Big Band
今にして思えば、このときにはすでにビッグバンド、ラージアンサンブルに魅せられていたというわけで
> 大規模なトラベリング ジャズ オーケストラは、1950 年代までに時代遅れになりました。 Sun Ra は、その後数十年にわたってこのフォーマットを維持し、進化させた数少ない人物の 1 人でした。 /taizooo/サン・ラとデューク・エリントン